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在学生

防災力を高める技術とデザイン力を養い、安心?安全な都市計画やインフラ整備に尽力したい。

理工学部 理工学科 まちづくり学系 3年 山﨑 啓晴 (東京都私立国士舘高等学校 出身)

理工学部に進学しようと思った理由を教えてください。

台風で、自分が住む地域の川の氾濫を目の当たりにしたことが大きなきっかけです。それまで、洪水や災害は自分には無関係なものだと思っていましたが、身近な場所で起きた災害の恐ろしさを実感し、災害に強い街を作りたいという思いが芽生えました。そんな時、国士舘大学のまちづくり学系の存在を知り、防災に関する技術や知識を学べることに強く惹かれました。

特に「防災まちづくり」や「土木施工」「河川工学」などの講義を通じて、防災力を向上させるような具体的な技術を学べるだけではなく、地域の魅力を引き出すデザイン力も身につけられる点が魅力的でした。また、国士舘大学は防災教育にも力を入れており、「防災士」の資格取得サポートがあることから、自分に合っていると感じたので進学を決めました。

いま一番興味?関心を持って学んでいるテーマや分野、科目は何ですか。

いま、一番関心を持っているのは公共空間のデザインです。きっかけは、最寄りの駅が再開発され、駅前が何度も訪れたくなるような空間に生まれ変わったことを目の当たりにした体験です。こうした場所が他にもあればと感じ、公共空間デザインに興味を持ちました。
大学の「公共空間デザイン演習」の授業では、実際の場所を対象地とし、その地域の特徴や地形を考慮しながら訪れる人が楽しくなるような新しい公共空間をデザインする課題に取り組みました。

自分のアイデアを図面に起こし、模型として形になっていくことはとても楽しく感じました。一方で、満足のいくデザインを完成させるために何度も修正を重ねて思い通りに表現できずに苦労する部分もありました。しかし、経験が豊富な先生方や先輩方に相談しアドバイスをもらうことで、自分の作品をより良いものにでき、大きな学びとなりました。この授業を受けたことで、公共空間をデザインすることの難しさや楽しさを実感すると同時に、デザインの進め方や考え方に関する知識を深めることができました。

さらに、授業内では自分の提案を発表する機会が多く、プレゼンテーション能力も向上したと思います。もともと、人前で話すのが苦手でしたが、発表を重ねるうちに徐々に克服することができて、自信を持って自分の考えを伝えられるようになりました。

学年を重ねることで自分の成長に役立ったことはありますか。

特に大きな成長を感じたのは、快適な公共空間づくりについての理解を深めたことです。

広場や公園の設計において、利用者の動線や日陰の確保、バリアフリーの設計など、さまざまな要素を総合的に考慮していく必要があることを学びました。見た目の綺麗さや使い勝手だけではなく、多面的な視点から計画されるべきだという考え方が深まりました。その後、学生でも参加できるコンペなどにも参加し、より広い視点を持って取り組むことができました。この学系で学び、総合的な視点を持つことができるようになりました。

ゼミではどのような活動を行っていますか。

私の所属している研究室では、歩行者天国や公園のイベントのスペースを活用して社会実験を行なっています。私たち学生が企画したイベントや出し物を現地で実施した際には、場所のレイアウトや人の動線を考慮して計画を立てました。これらの経験を通して、将来プロジェクトに関わって運営する時に役立つスキルを学んでいます。

また、他大学の学生や地域行政の方々と一緒に活動することが多く、多様な視点を取り入れながらの活動は貴重な経験です。さらに学生コンペにも参加しており、研究室で得た知識や経験をいかして、アイデアを形にする機会も多くあります。
こうした、さまざまな人との交流やコンペでの経験は、今後の自分の成長に大きな影響を与えてくれると感じています。

将来のイメージについてお聞かせください。

私は地方公務員を目指しており、防災に強いまちづくりに貢献したいと考えています。まちの設計やイベントの企画?運営、さらには開発を通して、地域の魅力を引き出すことで多くの人に愛される場所を作り上げたいという思いがあります。現在は、公務員の試験勉強に励みながら、将来、まちづくりに関われることを目指して努力しています。

国士舘大学で学んだことで成し遂げられた夢、または必ず成し遂げたい夢を教えてください。

国士舘大学では、災害を減らすための都市計画やインフラの整備に関する知識を深めていくとことができました。防災に力を入れている大学で、まちが自然災害に対してどうやって対応していくべきかを学び、災害に強いまちづくりに貢献するための視点とスキルを養うことができたと感じました。将来は、これらの知識をいかし、安全なまちづくりに取り組めるような職業に就くことを目指しています。

国士舘大学をめざす受験生へのアドバイス、メッセージをお願いします。

私はもともと防災についての学びを深めたいと思い国士舘大学に入学しました。しかし、様々な授業を受ける中で、景観デザインや都市計画にも興味を持ち始めました。

大学では新しいことに挑戦できる環境が整っており、自分の興味や可能性を広げられるチャンスが沢山あります。入学までは不安もあるかと思いますが、安心して自分の好きなことや新しい発見に挑戦してください。



掲載情報は、2024年のものです。